CDプレーヤー修理(KENWOOD DP-3i)
このたび、「CDプレーヤーを直してほしい」という依頼をいただいたので、その様子を記事にしたいと思います。
KENWOODのコンポ ROXYシリーズのJ3というモデルのCDプレーヤーです。
あらかじめ不具合の症状は伺っていましたので、だいたい察しはついていたのですが、予想外の展開となりました。
不具合の内容は、CD読まず、トレー開閉できずといったものです。
まずは、機種の写真から。
この時代(おそらくバブル期?)のコンポは作りがしっかりしていていいですね。
さすがMADE IN JAPANです。
次は、メカ部分を見ていきます。
分解していておかしいと思ったのですが、CDメカ部分がすでにグラついていました。
裏側のCDメカ部分を止めているはずのネジ2本がなぜか無くなっていました・・・。
これではCDを読むはずはありません。
仕方がないので、KENWOODのCDプレーヤーの他の機種からこの部分のネジを移植することにしました。
ちなみに、光ピックアップは、「KSS-210A」でした。
写真では見えませんが、トレーの下にトレー開閉用ベルトがあります。
このベルトが伸び切ってしまっており、トレー開閉ができずにいました。
バンコードでベルトを作成し、この問題は解決しました。
そして、恐る恐る電源を入れると、普通にCDを読んでしまいました。
CD-Rも問題なく読み込みました。
ケーブルの取り回しはいたってシンプルです。
幸いなことに、トラックゲインやらフォーカスゲインやらといった調整用のボリュームはいじらずに済みました。
今回はトレー用ベルトはともかく、CDメカ用のネジが無かったという非常に驚いた修理となりました・・・。
ネジが無かった理由は謎のままです。