DVD/MDチューナーアンプ修理(ONKYO FR-7GXDV)
またまた、修理依頼をいただきましたので、出張修理に行ってきました。
ONKYO製 FR-7GXDVというDVD/MDチューナーアンプです。
不具合は、「CDを10回中5回くらいしか認識しない」というものでした。
トレー駆動用のベルトか、ピックアップの不良(劣化)を、この情報をいただいた時点では疑っていました。
依頼者様ご自身でピックアップの清掃をなさったということで、ますますピックアップの不良(劣化)を疑っていたのですが・・・。
実際に動作確認をしてみると、面白いことがわかりました。
この機種は、プレスCDはもちろん、CD-R(MP3やWMA)も再生可能とのことですが、肝心のプレスCDを事前にうかがっていた情報どおり、読み込みに失敗します。
反対に、CD-Rはすんなりと読み込むことがわかりました。
やはりピックアップの劣化だろうと思い、ピックアップの交換(正確にはアセンブリ交換)を行うことにしました。
小さい筐体に基板や各種アセンブリが詰め込まれており、分解はなかなか手強いです。
CD/DVDユニットは最下部にありますので、そこまでたどり着くのに一苦労です。
時間もあまりなく、やや焦り気味の分解でした。
ようやくCD/DVDユニットにたどり着くことができました。
トレーは手で引っ張るだけで抜け、画像のようになります。
使用されているアセンブリは、「KHM-280AAA」です。
記事執筆現在でも入手は可能です。
このアセンブリは、ピックアップからつながっているフレキシブルケーブルとモーター付近のコネクタで接続されています。
両方とも線材が短いため、交換には多少コツが必要かと思います。
特にフレキシブルケーブルは折りたたまれているため、なおさらです。
CD/DVDユニットアセンブリを交換し、再度逆の手順で組み立て、動作確認をしたところ・・・。
結果、アセンブリ交換前とあまり変わらない結果となってしまいました。
しかし、アセンブリ交換前は、プレスCDで「NO DISC」表示だったものが、「NO PLAY」表示になったり、多少の変化がありました。
時間の関係上、CD/DVDユニットの裏面にある基板(おそらくサーボやRF、レーザーパワー関係等を司る基板)まで調べることができなかったことが悔やまれますが、おそらく基板上のこれらの部品のいずれかが悪くなっているのではないかと推測します。
(今になって思えば、預かり修理という提案を差し上げたかったと悔やんでいます。)
何とも後味の悪い修理となってしまい、依頼者様にはお詫びしかできません。
CDプレーヤー修理(SONY CDP-750)
またまたジャンクのCDプレーヤーを入手してしまいました。
ソニー製 CDP-750というモデルです。
1987年発売だそうです。
ジャンクの理由は、「トレー開閉不可」という理由でした。
いつもどおり、外観からです。
続いて、内部構造です。
トレー開閉不可の原因は、CDメカの裏にあるトレー駆動ベルトが経年劣化でヘタっており、そのせいでCDメカがうまくチャッキングしないことが原因でした。
ベルトを作成し、スムーズに動くようになりました。
30年以上も前の製品ですが、意外に音が良いので、しばらく使ってみることにします。
CD-Rも問題なく読み込んでいます。
ピックアップは「KSS-150A」でした。古いですね。
CDプレーヤー修理(PIONEER PD-J500)
再度、CDプレーヤーの修理依頼をいただきましたので、その様子を記事にしたいと思います。
(依頼者様の目の前で修理をしたため画像が少ないです。申し訳ありません。)
今回修理依頼をいただいたものは、パイオニアのバブル期のコンポである、プライベートシリーズのC5というモデルです。
修理依頼の内容は、CDを読み込まない、CDトレー開閉不可というものでした。
(上位機種はLD/CDコンパチブルプレーヤーですが、このモデルはCDのみというモデルです。)
当時のCMがこちら(YouTubeより)↓
https://www.youtube.com/watch?v=Ui3Jv1kRqoM
CD部の型番は、PD-J500という型番です。
普通のCDプレーヤーは、CDトレーの上にCDをそのまま置いて再生するという方式ですが、このプレーヤーは、CDトレーの上にCDの読み取り面を上にしてセットするというおもしろい方式を採用しています。
当然、CDの回転方向が時計回りではなく、反時計回りになります。
トレー開閉不可の原因は、ベルトの劣化により開閉ができなくなっていましたので、これを自作して解決しました。
そして、CDを読み込まない原因を突き止めるのに時間を要してしまいました。
まず、CDを読みに行こうとする動作をすることから、ピックアップの劣化を疑いました。
ピックアップから延びているフレキシブルケーブルの先にレーザーパワー調整用のボリュームがあり、これをいじったのですが、症状が変わらず・・・。
ボリュームの値を元に戻し、悩んでいたところ、以前パイオニアの単品CDプレーヤーでピックアップの駆動部分に塗られたグリスが劣化して固着していた例を思い出し、挑戦したところ、復活しました。
見た目では分からず、修理不可能という選択になってしまうところでしたが、古いグリスを除去し、新しくグリスを塗りなおして、依頼者様に返却しました。
プレスCD、CD-Rも読みますので、ピックアップはまだ大丈夫でしょう。
CDプレーヤー修理(SONY CDP-510)
懲りもせず、またハードオフでジャンクのCDプレーヤーを入手してしまいました。
ジャンクの理由は、「トレイ開閉せず」でした。
SONY CDP-510という機種で、1986年発売の機種だったようです。
私が入手した個体は1987年製でしたが。
それでは外観から。
(一部部品を外した後に撮影)
「DIGITAL」の文字が時代を感じさせます。
CDメカはシングルCD(8cmCD)には対応しておらず、こちらもまた時代を感じさせます。
ごく普通の作りのプレーヤーです。
ちなみに、ピックアップは初見のもので、おそらくKSSシリーズではないものが使われていました。
(海外のDACサイトに騙されました・・・。)
ジャンクの理由であったベルトを作り直し、不具合は無くなりました。
この後、この個体は新たなハードオフへと旅立っていきました。
ブログを始めるなら以下のサイトがオススメです。
CDプレーヤー修理(KENWOOD DP-3i)
このたび、「CDプレーヤーを直してほしい」という依頼をいただいたので、その様子を記事にしたいと思います。
KENWOODのコンポ ROXYシリーズのJ3というモデルのCDプレーヤーです。
あらかじめ不具合の症状は伺っていましたので、だいたい察しはついていたのですが、予想外の展開となりました。
不具合の内容は、CD読まず、トレー開閉できずといったものです。
まずは、機種の写真から。
この時代(おそらくバブル期?)のコンポは作りがしっかりしていていいですね。
さすがMADE IN JAPANです。
次は、メカ部分を見ていきます。
分解していておかしいと思ったのですが、CDメカ部分がすでにグラついていました。
裏側のCDメカ部分を止めているはずのネジ2本がなぜか無くなっていました・・・。
これではCDを読むはずはありません。
仕方がないので、KENWOODのCDプレーヤーの他の機種からこの部分のネジを移植することにしました。
ちなみに、光ピックアップは、「KSS-210A」でした。
写真では見えませんが、トレーの下にトレー開閉用ベルトがあります。
このベルトが伸び切ってしまっており、トレー開閉ができずにいました。
バンコードでベルトを作成し、この問題は解決しました。
そして、恐る恐る電源を入れると、普通にCDを読んでしまいました。
CD-Rも問題なく読み込みました。
ケーブルの取り回しはいたってシンプルです。
幸いなことに、トラックゲインやらフォーカスゲインやらといった調整用のボリュームはいじらずに済みました。
今回はトレー用ベルトはともかく、CDメカ用のネジが無かったという非常に驚いた修理となりました・・・。
ネジが無かった理由は謎のままです。
iOS更新
タイトルの通りですが、本日、iOSが更新されたようでしたので、Wi-Fi経由で早速アップデートしてみました。
iOS13.3.1のリリースノートに以下の記述があり、これは該当するかもと以前から思っていました。
・Wi-Fi経由でプッシュ通知が配信されない場合がある問題を解決
個人的にですが、iOS13にアップデートしてから、バッテリーの減りが早くなったと思うのですが、気のせいでしょうか?
(iPhone7を使用中です。)
同じように感じていらっしゃる方、おられますでしょうか?
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AVアンプ修理パート2(閲覧注意画像あり)
以前、AVアンプの修理を記事にしましたが、内容が薄っぺらかったので、もう一度詳細な記事を作ることにしました。
以前の記事は以下です。
同じ機体で同じ部分を修理しました。
その詳細版です。
・まずは分解
本体(天板)は裏側のネジを外すだけで簡単に外せます。
(写真ではもう外してしまっていますが。)
・さらに分解
フロントパネルのBASS・TREBLEつまみをフロントパネルから引っ張り出します。
この基板は3本のネジで留まっています。
・各つまみの状態
つまみは基板にはんだ付けされているため、つまみ単体にするためには、はんだを除去する必要があります。
BASS・TREBLEつまみ両方ともですが、写真のとおり、黄色く劣化したグリスが軸の根元まで付着しており、この劣化したグリスがつまみの動きを悪くしています。
・各つまみの分解(その1)
つまみの底に4か所のツメがあり、それを広げていくと分解できます。
劣化したグリスが写真左のプラスチック部分にも付着してしまっています。
写真右の摺動子も劣化により黒く変色しています。
・各つまみの分解(その2)
軸側の分解です。
劣化したグリスがこびりついています。
金属部分はアルコール、軸側はプラスチックを侵さないクリーナーを使わないとキレイになりません。
グリスの劣化や固着は、製造から30年も経てば仕方ないのかもしれません。