DVD/MDチューナーアンプ修理(ONKYO FR-7GXDV その3)
先日、CD部分のレーザーパワー調整に悪戦苦闘していたONKYO製 DVD/MDチューナーアンプですが、ようやくプレスCDを読み込む最適な抵抗値が判明しました。
これまでの経緯はこちら ↓ ↓
持て余してしまったピックアップと付随する基板と本体を何とか復活させることができないかと悪戦苦闘してきましたが、ようやくまともに動かせるようになりました。
今までの経緯を少し振り返っておきますと、以下のようになります。
1.修理依頼をいただいたが、新品の部品(ピックアップアセンブリ)を使っても、そのときは完全に直すことができなかった。
2.新品の部品(ピックアップアセンブリ)のレーザーパワー調整用の抵抗値が調整されていると思い込んでいたため、ピックアップアセンブリを載せ替えれば大丈夫だろうと思っていた。
3.部品店に問い合わせ、若干の抵抗値の調整が必要になると言われたが、この情報は私にとってはウソの情報であった。
4.サービスマニュアルや技術資料が無い中で、カットアンドトライでレーザーパワー調整に踏み切り、何とか使えるレベルになった。
くどいようですが、写真左がCD用レーザーパワー調整用抵抗、右がDVD用レーザーパワー調整用抵抗です。
付随する基板との相性や、ピックアップアセンブリそのものの個体差もあるのかもしれませんが、最終的には、CD用のレーザーパワー抵抗値は1.2kΩ、DVD用のレーザーパワー抵抗値は1.242kΩで動作するようになりました。
個人にもこのようにピックアップを売ってくださるところがあるのはありがたいことではあると思うのですが、てっきりレーザーパワーはある程度調整されていると思い込んでいるところがありました。
まさか無調整?で売っており、かつ大胆な調整が必要とは思いもしませんでしたので、ある意味でいい勉強になりました。
ちなみに、この機種はレーザーパワーが強すぎると、CD自体は認識しますが、外周のトラック(楽曲)を再生するにつれて音飛びが発生するようになります。
また、「NO DISC」表示がFL管上に表示されることもあります。
反対にレーザーパワーが弱すぎるとCDを検知できず、「NO DISC」や「NO PLAY」といった表示がFL管上に表示されます。
サービスマニュアルが心から欲しいと思えた出来事でした。
しかし、レーザーパワー調整用抵抗をいじった後の返品はお断りとは・・・。
初めからある程度の調整はしておいてください、某部品店さん。